たとえば、「四角いつみ木はここに入れて、長いのはこっちに入れましょう。
ここはガレージよ、自動車はみんなここに入って、あすの朝までネンネするのね」といったぐあいです。
こんなふうにしていると、四才から五才ぐらいまでには、しらずしらず自分で片づけるクセがつくし、結構たのしみながらやるようにもなります。
そして、たいてい、いわれなくてもちゃんとします。
むろん、たまには手伝ってやらなければなりませんが、そんなときは、気持よくいっしょにやってやりなさい。
三才くらいの子に、「さあ、オモチャを片づけなさい」
というと、こどもはとてもいやな気持になってしまいます。
ほんとは、よろこんで片づける子でも、こんないい方をされると、仕事をいいつかったような気がして、三才くらいの子には、どうにもがまん出来ないのです。
ただでさえ、この年ごろは、親のいうことに反抗したい時期なのです。
オモチャの片づけを、親が気持よく手伝ってやることは、素直なこどもに育てるのに役立つし、第一、お母さ
んの方だって、長々とお説教をしなくてすむのですから賢明だとおもいます。
長谷川桜子(地域子育て支援員)