むずかしい人ほど自分のことで精一杯なのです。
また、どんなにいい人でも、相手の心が読めるわけではありません。
プライドや頑固さ、または、抑えがきかなくなるのではないかという不安から、つい一匹狼の片隅にこもりたくなりますが、そうすると仕事はよけいに楽しくなくなります。
協力は互いに頼り合う気持ちから生まれます。
できる範囲で仕事を合同でやったり、共同企画を立てたり、力を出し合う方法を探しましょう。
フロリダの法律会社を共同設立したリチャード・J・セーラムは、若い頃に目が不自由になりました。
そのため、日々、人に頼ってやっていかなくてはなりません。
でも、その方法がなかなかむずかしいことなのです。
「私のオフィスでは……」
と、彼は『セルフ』誌のインタビューに答えていいます。
「みんながコミュニケーションの輪の中にいます。
それに早いうちから自分でリスクを背負い、自分で決断するよう促されます。
最初はぎこちなくて混乱もしますが、そのおかげで同じ目的に向かっていろいろと創造的なアプローチがとれるのでしょうね」
委任するのです。
誰かに仕事を委任できる立場にあるなら、そのコツも覚えましょう。
長谷川桜子(地域子育て支援員)