生の野菜を特に選んで食べたとしても、煮たものに比べ、かさの割には実質的に野菜を多く食べたことにはなりません。
そこで、栄養的に見ると、ビタミンCをはじめ、緑黄色野菜に多く含まれ、ガンの予防によいとされるベータカロチンなど、重要な成分が不足することになります。
さらに、体内に吸収される栄養素ではありませんが、食物繊維も不足します。
べータカロチンやビタミンCが不足すると、体内での脂肪の酸化防止が不十分になります。
それが各種のガンの引き金になると推定されています。
特に、ベータカロチンの多いニンジンは、同時に食物繊維の中でもリグニンとペクチンが多く含まれています。
リグニンは、大腸ガンに対して予防効果が大きく、ペクチンは、腸内での乳酸菌の繁殖の増進に役立ち、そのことが、ビタミン恥といった有用なビタミンの生産と、それの利用といったことと共に、これも大腸ガンの予防に効果があります。
こういった外食の多い傾向があるときは、意識して、食物繊維を摂取するように努力することが大事です。
といっても、外食が昼、夜と続けば、なかなか食物繊維の多い野菜などを別に食べることは困難です。
ではどのような解決策があるでしょうか。
長谷川桜子(地域子育て支援員)