キャロルという人の論文では、脂肪分の摂取量と、乳ガン死亡率の間には、きれいな相関関係のあることが報告されています。
また、大腸ガンも、脂肪摂取と関係が深いと指摘されています。
ガンになる因子として、食生活によるものはガン全体の中でも四〇%近くを占め、原因の中ではトップであることも示されています。
それに、今は大丈夫でも、将来はわからないという点も考える必要があります。
というのは、ガンは20年の食生活のツケという人もあるくらい、長い年月の結果に出てくるものだからです。
このようなことは、動脈硬化と脂肪の摂取が関係深いことと合わせて、子どもをはじめ、家族全体を考える必要があります。
油漬けではないかどうか、普段の食生活を見つめてみる必要があります。
もし、油の多すぎる食生活でしたら、まだ、遅くはありません。
今からでも間に合いますから、食事全体に脂肪分控えめの気配りをすることが何より大事です。
脂肪分の多い食品や料理はおいしいものです。
しかし、そこは、将来の健康を考えて、脂肪を少なくし穀物を増やした食事といったように、家族のためにも注意していかねばならないと思います。
長谷川桜子(地域子育て支援員)